未分類 > コマンドプロンプトで情報分析官
「クロエ、ある人物について調べろ!!・・・」
人気を博した海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』の中で幾度となく飛び交ったセリフで、主人公ジャック・バウアーからの指示により、情報分析官のクロエ・オブライエンがすかさず端末操作で情報を引き出すシーンは多く見受けられました。
超優秀なクロエ・オブライエンと同レベルの作業を今すぐ行うのは現実的ではありませんが、ちょっとした遊びもかねて、今回は「それらしい事」が行える方法をご紹介したいと思います。
誰でも簡単に行えることを前提に、身近なコマンドプロンプトを使っての方法を解説していきます。
まず、下記のコマンドをコピーして、Windowsのメモ帳に貼り付け「rs.cmd」というファイル名で保存します。
@echo off setlocal start iexplore -new httpss://ja.wikipedia.org/wiki/%1 start iexplore -new httpss://www.google.co.jp/maps/place/%1
保存先はどこでも構いませんが、この後にPathを通す作業を行いますので、保存先までのPathをコピーしておいてください。
例えば、Cドライブ直下に「Command」というフォルダを作り、その中に「rs.cmd」を置いたのなら
Pathは「C:\Command」となります。
Pathはコンピューターがフォルダやファイルを探しにいく場所であり、予め場所を明示することで、コマンドライン上においてフルパスを入力することなく、単純にファイル名だけを入力するだけで済むようになります。
エクスポーラーを開き、PCアイコンを右クリック→システムの詳細設定→環境変数と進み、Path→編集→新規でコピーしておいたパスを貼り付けてください。
ユーザー環境変数、システムの環境変数は、どちらでも構いませんが、コンピューターを複数のユーザーで共有しているなら、ユーザー環境変数側に追加した方がよいかもしれません。
パスを通すことでコマンドラインから単純に「rs」とタイプすることが出来るようになります。
拡張子は補完機能が働くので省略することができます。
デスクトップ画面上で「Shift + F10 w」、あるいは「Win + r cmd」でも構いませんのでコマンドプロンプトを起動させます。
あとは下記のようにタイプしてコマンドを実行させます。
rs キーワード
キーワードは調べたい事柄になります。
例えば
rs 富士山
とタイプしてEnterで「rs.cmd」ファイル内に列挙されているコマンドが実行されます。
処理内容は「富士山」に基づくウィキペディアとグーグルマップの二つのページが独立したウィンドウで立ち上がるといった内容で、
コマンド実行により、詳細データと位置情報を一気に得ることができます。
もちろん、クロエがウィキペディア情報を当てにしているはずありませんが、CTU、CIAやNSAが保有する詳細なデータにアクセスすることは現実問題、不可能ですので身近なウィキペディア情報を代用しています。
IE以外のブラウザも備わっている環境であれば「rs.cmd」ファイルの内容を下記のように書き換えて試してください。
@echo off setlocal start iexplore httpss://ja.wikipedia.org/wiki/%1 start chrome httpss://www.google.co.jp/maps/place/%1 start firefox httpss://www.youtube.com/results?search_query=%1
ウィキペディアとグーグルマップ以外にYoutubeも加えた内容です。
数種類のブラウザが入っている環境であれば、各ウィンドウの位置を予め決めておけば、次回の実行からは、より見やすいレイアウトで各ウィンドウを立ち上げることができます。
そしてデスクトップ背景をこれにして、Windowsシステムサウンドのブログラム起動時の音をこれに変えれば、さらに情報分析官の雰囲気を堪能することができるはずです。
キーワード内容にもよりますが、GUI環境のようにステップを踏むことなく、一気に違った観点からの情報が得られますので、何かと使い道はあると思います。
「vim」のwindows版を入れている方なら、「vim」でファイル編集中にリサーチが必要になったときなどに、「:sh」でシェルを起動して「rs キーワード」と入力することで同様の挙動を与えることができます。
各ウィンドウに掲載されている情報を参照しながら「vim」による編集に役立てることもできるはずです。